血赤珊瑚が買取で高値になる理由
珊瑚は宝石の中でも市場価値が非常に高いことで知られています。特に赤色のものは価値が高いですし、高値で買取してもらえることも多いです。赤珊瑚は日本以外の海外でも採取できますが海外のものと日本のものではそれぞれ種類が異なっています。海外のものとしては地中海珊瑚というものが知られており、国産のものは血赤珊瑚と呼ばれています。
血赤珊瑚とはどのような宝石なのか
珊瑚は色によって産地が変わってきますが、人気の高い血赤珊瑚は日本で多く採取されることが知られています。具体的な場所としては小笠原諸島や五島列島、奄美大島などで採取されています。ちなみに、一般的な赤珊瑚はイタリアやフランスなどで採取することができます。
この二つの種類は異なる色とされており、人気や希少性などは血赤珊瑚の方が高くなっています。血赤珊瑚は海底100m~500m以上の深い場所で生息しており、成長するまでに長い年月を必要とします。数年で1cm程度しか成長しないとされており、大きく成長したものはとても希少価値があります。そのため専門店で買取される場合にも高価になるのです。
日本では一般的な赤珊瑚も採取することができますが、その中でも特に色の濃いものだけが血赤珊瑚と呼ばれています。混ざった色がなく赤色が濃ければ濃いほど価値が高いとされており、高価なものの中には本物の血の色のように見えるものもあります。
なぜ血赤珊瑚の人気がとても高いのか
珊瑚には長寿や幸運といった宝石言葉があり、薬やお守りとして使われている国もあります。血赤珊瑚は明治時代以降に人気となった種類ですが、近年になってから再び注目を集めるようになりました。
特に血赤珊瑚の需要が高いとされているのは台湾や中国の富裕層です。なぜなら、台湾や中国では赤は縁起の良い色とされており、欲しがる人が多いからです。
しかし、現在では地球温暖化などの影響によって水質汚染や水温の変化が原因となり、珊瑚が死滅してしまい、その数が減少してきているといわれています。採取できる量が減ったことにより、さらに希少価値が高まってきたといえるでしょう。
ちなみに、珊瑚は天然のものであり、傷やへこみ、穴などが自然にできていることが多いです。傷やへこみが少なく、状態の良いものほど価値は高まります。また、珊瑚は深い海から引き上げられることになるため、採取の際にはヒビが入りやすいことも特徴です。このヒビについても付いていないものの方が高値で買取されます。
高値で買取される血赤珊瑚の特徴
血赤珊瑚は鮮やかな赤色が特徴です。特に混ざった色がなく、深紅の赤色をしているものほどより高値になります。赤珊瑚にはピンクに近いようなものと桃色をしているもの、紅色をしているものなどがありますが、血赤珊瑚は血の色のような赤黒い色をしています。世界でも高知県でしか採取することができないため、希少価値が非常に高いです。
珊瑚にはある程度の色ムラがありますが、できるだけムラが少なく単一色の部分だけでできているものは高値が付きます。また、8mm程度の原木がほとんどであり、大きいものほど価値は高まります。
血赤珊瑚には白い斑点や模様が入っていることがあります。これは人間の骨のような部分であり、色ムラの一種として扱われるので入っていないものの方が価値は高まります。宝石などに加工するときに白い斑点や模様が無い場所のみを使った場合、10mm程度の大きさになるものはほとんどありません。そのため大きいものは大変貴重であるといえます。
血赤珊瑚は珊瑚の中でも希少価値が高いことで知られています。中でも大きさが10mmに近い物や色ムラが少ないもの、傷が無いものなどは大変貴重です。血赤珊瑚は日本国内でしか採取することができないものです。場合によっては数百万円の価値が付くこともあるため、買取に出す際にはいくつかの専門店で査定してもらうと良いでしょう。