高価な珊瑚の特徴とは？価値を左右する3つのポイント

珊瑚は、古くから装飾品や宝石として親しまれてきた天然の美しい素材です。その価値を決める要素として、種類、色、状態があげられます。それぞれの要素がどのように価格や評価に影響を与えるのかを知ることで、珊瑚の魅力をさらに深く理解できることでしょう。本記事では、珊瑚の価値を左右する3つのポイントを詳しく解説します。

珊瑚の種類が価値に与える

宝石として使用される珊瑚は、深海に生息する特定の種類の生物から採取されます。そのため、種類ごとの特徴や希少性がその価値に大きく影響を与えます。代表的な珊瑚の種類は「赤珊瑚」「紅珊瑚」「桃色珊瑚」「白珊瑚」「黒珊瑚」です。以下で、その特徴を詳しく見ていきましょう。

赤珊瑚

赤珊瑚は深い赤色が特徴で、日本や中国では非常に人気が高いです。その鮮やかな色合いと希少性から、資産価値の観点でもトップクラスとされています。

桃色珊瑚と白色珊瑚

ヨーロッパでは、淡い桃色の珊瑚が高い人気を誇ります。とくに均一な桃色を持つものは「エンジェルスキン」と呼ばれる最高品質のものとして、非常に評価されています。また、白珊瑚は、象牙色のものは希少価値が高く、上質なものは非常に高く評価されます。

黒色珊瑚

黒珊瑚は、その独特の風合いから別名「ブラックコーラル」と呼ばれています。木目模様が特徴的で軽量なのが魅力ですが、現在はワシントン条約によって輸入が制限されており、希少性がさらに高まっています。

珊瑚の色が価格にどう関係するか

珊瑚の色はその価値を大きく左右する重要な要素です。以下でその詳細を解説します。

もっとも価値の高い珊瑚の色は

もっとも価値が高いものは「血赤珊瑚」と呼ばれています。赤珊瑚の場合、色が濃く深いほど高価とされています。この血赤珊瑚は日本国内ではとくに珍重され、海外でも「オックスブラッド」として知られる最高級品です。

その価格帯は驚くほど幅広く、平均価格が5万円台である一方、アクセサリーといった加工品のなかには600万円を超えるものも存在します。

ヨーロッパでは桃色珊瑚が人気

ヨーロッパ市場では、淡い桃色の珊瑚が好まれています。均一な桃色を持つ「エンジェルスキン」や、日本国内で「本ボケ」と呼ばれる珊瑚は高品質とされます。なお、白珊瑚においても、純白であることや象牙色が美しいものは高く評価されやすいです。

ひび割れや傷が珊瑚の価値に与える影響

珊瑚は天然素材であるため、キズやひび割れといった欠陥が避けられない場合があります。これらは「ヒ」と呼ばれ、宝石として加工された際の評価を大きく左右します。キズやひび割れが少ないほど高評価を受け、価値が上がります。

さらに、珊瑚内部に見られる「フ」と呼ばれる白い筋も、表面に現れているとマイナス評価の原因となります。一方で、加工技術によってこれらの欠陥を目立たなくすることも可能です。しかし、天然状態で欠陥の少ないものは希少であり、価格が大幅に上がる傾向にあります。

家に眠っている宝石珊瑚があれば査定を受けてみよう

宝石珊瑚は、その種類や状態、色によって価値が大きく異なることを解説してきました。そして、希少価値の高い赤珊瑚やピンク珊瑚は、市場で高値がつくことがあります。また、アクセサリーや装飾品として加工されたものも、高い評価を受けることが少なくありません。

専門の査定士に依頼すれば、適切な価格を提示してもらえるため、売却を検討する際の参考になります。この機会に、宝石珊瑚の潜在的な価値を見直し、思わぬ収入をゲットしてはいかがでしょうか。

まとめ

珊瑚の価値を左右する主な要素は、種類、色、そして状態です。それぞれの要素が独自の魅力を持ち、特定の条件を満たすことで高い価値が生まれます。また、市場の需要や地域ごとの好みによっても、珊瑚の評価は大きく変わります。自分にとって最適な珊瑚を選ぶ際には、これらのポイントをしっかりと理解しておくことが大切です。高価な珊瑚の選び方を学ぶことで、その美しさと価値をより深く楽しめるでしょう。