人気だから偽物も多い!素人でも見分けられる珊瑚買取依頼のコツとは?
希少価値が高い珊瑚は、中古業界でも人気があるアイテムの一つです。しかし、レプリカが多いことでも知られ、本物と偽物を見分けるのは難しいといわれています。中古買取業者へ査定依頼して、本物だと思っていたものが偽物で残念に思ったり、本物であっても適した査定評価が出されなかったりするかもしれません。
わざと本物らしく加工している偽物を見分ける方法
珊瑚の偽物は極めて高い技術で作られている場合もあり、知らずに購入してしまう可能性も低くはありません。しかし、自分である程度は真贋を見極める方法はあるので、中古買取で買取を拒否されるようなアイテムを入手しないために知識をつけておくべきです。
まず、中古買取を申し込む前に、自宅にある珊瑚が本物であるかをチェックしてみましょう。例えば、珊瑚が海中にあったときに倒れて風化する現象を虫食いや枯れなどと呼びますが、ジュエリーにする際は穴や色あせがある部分は隠して仕上げられるのが一般的です。
虫食い珊瑚は風化がないものよりも価値が低くなりますが、本物の証拠にもなり得ます。このため、ジュエリーの見える部分にわざと虫食いの穴を作り、偽物を本物に見せかけるケースが多いです。
日本産珊瑚のみに見られる白い模様も同様に、加工の際には目立たないように処理されますが、偽物は目立つ場所に白く染色した部分がある場合も少なくありません。本物らしく加工された偽物は素人でも比較的簡単に見抜けるでしょう。
珊瑚の持つ特徴が見られないアイテムは偽物
ガラスやプラスチックなど多くの素材で珊瑚の偽物は作られています。その多くは表面が滑らかで、珊瑚に見られる平行線の模様がないため、模様の有無を目を凝らしてチェックすると真贋を見極めやすいです。
手に乗せてみてあまりにも軽い場合や、触れて冷たさを感じないものはプラスチックや樹脂製、逆に重みがあって触っていると表面の温度が高くなりやすいのがガラス製といえます。シーバンブーを染色して製造された偽物は濃いラインが見られたり、不自然な色ムラがあったりする場合が多いです。
しかし、アルミセラミックと呼ばれる素材を使って製造された偽物は模様があり、本物らしい虫食いの穴がある場合もあります。模様があってもすぐに本物だと安心しないようにして、別の方法で真贋を見極めるようにしてください。
また、珊瑚は希少な高級品のため、例えば丸玉の10mmを超えるサイズはかなり高額な値段になります。それにもかかわらず、安価で売られている場合は偽物と考えてよいでしょう。
実験や観察で真贋を見極めるべき
本物そっくりな模様や色があっても偽物かもしれないと感じるなら、自分で実験してみるのもよいでしょう。実験といっても、専門的な実験道具や薬剤を使うわけではありません。
珊瑚は熱して割れることはあっても、溶けない特徴を持っています。このため、本物か確認したいなら燃やしてみるのがよいといわれますが、高級品に炎を近づけるわけにはいかないため、白熱球を使用して熱してみましょう。本物であれば熱を加えたとしてもほとんど熱くなりませんし、プラスチックのように表面が溶け出すこともありません。白熱球で照らす場合は、やや長めの時間を使って温度変化や表面の変化を見るのがよいです。
しかし、あまり熱すると本物の珊瑚は傷付く場合もあるため、加減しながら実験してください。また、10倍のルーペを使って表面を観察するのもよい方法です。模様に不自然なラインが見られる場合や、模様がない珊瑚であまりにも無機質に感じられる場合は、天然のものではないと判断しましょう。
素人が偽物か本物かを見極めるのは大変ですが、査定前にチェックや実験を行っておくのが買取のコツです。珊瑚の特徴などを知っておけば、安価な査定額を提示する査定人に対して質問でき、査定人が専門知識を持っているかが判断できます。信頼できる買取業者を選んで適正価格で売るようにしましょう。