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赤珊瑚のカラーグレードを決める要素について詳しく解説!

公開日:2022/09/15  


珊瑚にはさまざまな種類があります。単純に色味によって赤珊瑚や白珊瑚、桃珊瑚、黒珊瑚などに分けられるのですが、実は赤珊瑚はもっと細かく分けられます。より高いランクの珊瑚と低いランクの珊瑚にはどのような違いがあるのでしょうか。今回は赤珊瑚のカラーグレードについて詳しく紹介します。

赤珊瑚のカラーグレードとは?

赤珊瑚はその赤の色味によってS、A、B、C、Dの5つに分類されます。このカラーグレードとは色味・色ムラ・キズ・白濁・ヒ(ひび割れ)・フ(白い斑点)といった点によって分けられ、Sが最上級でDが最下級になるのです。Sの赤珊瑚は色ムラや傷がなく、光沢感があり肉眼で欠点が見つからないものです。

もっとも美しい赤珊瑚ということでとても貴重な存在だといえます。Aの赤珊瑚はよく見ると色ムラや傷があるものの、一見きれいなものが分類されます。Bランクは肉眼で欠点が見えるもの、Cランクは傷や色ムラだけでなくひび割れが目立つもの、DランクはCランクより欠点がはっきり分かるものになるのです。

赤珊瑚のカラーグレードを決める要素

赤珊瑚のカラーグレードを決める要素は主に3つあります。

1つ目は色味(カラー)です。珊瑚は非常にカラーバリエーションが豊富であり、暗赤色から淡い桃色など同じ珊瑚でも違うもののように見えるケースも。赤珊瑚の中で最高級といわれているのは赤黒く、まるで人の血のような色合いをしているのです。これは血赤珊瑚と呼ばれており、世界的に見てもとても希少な高級珊瑚です。日本では高知県の近海で採取できます。

傷やくぼみをチェック

珊瑚は海の中にいます。そのため、ただ生息しているだけでも表面に傷ができてしまうことが多いのです。この傷や海流によって削れたことでできるくぼみなどがなく、表面が滑らかなものは価値が高くなります。

珊瑚を評価する際のキズやヒビがこのチェックポイントに該当します。時間が経過すると海の中で珊瑚は風化してしまい、穴が開いてしまったりひび割れてしまったりして価値が下がってしまうのです。また、採取時に深い海の底から引き上げると、水圧の差で珊瑚に傷がついてしまうことがあるので注意しましょう。

“フ”とは?

珊瑚はカラーが均一であればあるほど美しいといわれています。色がまだらでムラがある、白い斑点の模様があるような珊瑚は価値が下がってしまいます。この白い斑点が珊瑚のグレードを決める“フ”にあたり、実は日本産の赤珊瑚のみこの斑点が発生するのです。フがある赤珊瑚は日本産の証にもなり、さらにこのフがない日本産の血赤珊瑚は世界中の珊瑚の中でもっとも高級とランク付けされています。

偽物の珊瑚には要注意!

珊瑚は非常に貴重価値の高い宝石です。そのため、加工や細工によって偽物の珊瑚を作り出す業者もいるので注意してください。珊瑚はほかの宝石と違って不透明であることから、見分けるのが難しいというのが事実です。

見分け方としては、割った際に内部まで珊瑚の色合いになっているものは本物、白くなっているものは偽物です。珊瑚は熱しても燃えることはありませんが、プラスチックなどで作られた偽物は高温で熱されると溶けてどろどろになってしまいます。

専門の業者に鑑定してもらうという方法も

自分で珊瑚に火をつけることに抵抗がある方は、専門の鑑定業者に依頼しましょう。確かな知識と技術、経験によって珊瑚が本物か偽物か判断してくれます。

まとめ

赤珊瑚のカラーグレードやそれを決める要素について解説しました。最高級の赤珊瑚は傷や色ムラがなく、まるで血のように赤い血赤珊瑚です。海の底にあるため、採取の際は珊瑚に傷をつけないよう細心に注意を払ってください。本物の珊瑚は均一で美しいカラーリングをしており、触ると冷たく熱しても熱くなることはほぼありません。本物の最高級赤珊瑚を見分けるポイントを熟知しておきましょう。