珊瑚はどこで利用されている?いらなくなったら買取してもらおう
珊瑚は水深30mの浅瀬でも見ることができるので、ダイビングなどで見たことがあるという人もいるでしょう。
珊瑚には大きく分けて「造礁サンゴ」と「宝石サンゴ」の2種類があり、骨格を研磨して宝石にできる珊瑚のことを宝石サンゴと呼びます。
価値はピンキリですが、ダイヤモンド並みのものもあり、最高で約50億円もの価値が付いた宝石サンゴもあるとされています。
宝石サンゴの多くは、水深数百メートルから千メートル程度の浅い深海に生息しており、日本は宝石サンゴの生産地としても有名です。
そのため、宝石サンゴを持っているという方も多いかもしれません。
高価な宝石サンゴの特徴とはなにか
宝石サンゴは赤色、紅色、桃色、白色などの色ごとに種類分けされています。
日本にはアカサンゴに分類される血のように濃い赤色の「血赤サンゴ」という宝石があり、これは世界最高評価を受けた宝石サンゴです。
また、モモイロサンゴに分類される乳白色のようなピンク色をした「ボケサンゴ」は非常に稀少価値が高いとされており、今ではほとんど採取されませんが、日本近海で採ることができます。
こうした価値の高さから、日本国内では中国船による密漁も問題になっています。
一般的な宝石サンゴの評価でいうと、アカサンゴ(ベニサンゴ)が最も価値があるとされており、次いでモモイロサンゴ、シロサンゴとなります。
ただし価値は色だけではなく宝石の透明度や研磨技術にもよるので、状態によっては価値が逆転するものもあります。
宝石サンゴはどう利用されているのか
珊瑚漁の発祥は地中海で、明確な時期は不明ですが5000年前から装飾品として用いられてきたとのことです。
地中海沿岸で採取できるアカサンゴのことをベニサンゴと呼び、日本のアカサンゴと区別しています。
日本では明治時代に入って高知沖で珊瑚漁が始まりました。
世界最高評価の血赤サンゴは高知沖が主な採取エリアとして知られています。
また、宝石サンゴの漁場は徐々に広がり、南海を中心に大正時代には沖縄でも採取されるようになっています。
宝石サンゴは指輪、ネックレス、イヤリングのジュエリーに利用されるのが一般的ですが、置物に使われることも多くなっています。
珊瑚の原木をそのまま置物にしたものから、彫刻で動物や仏像などを彫った置物もあります。
宝石サンゴは専門業者に買い取ってもらう
中国船の珊瑚密漁が問題視されていることから分かるように、宝石サンゴは中国のお金持ちの間で人気が高まっているといわれています。
それによって宝石サンゴの価格が高騰し、2倍以上に跳ね上がった時代もありました。
また、宝石によっては資産価値があり、投資目的で購入する方もいます。
実際に資産価値のある宝石は少ないですが、宝石サンゴは価値あるものなのでいらなくなったら買取してもらうのがいいでしょう。
ただし、どこの買取業者でもいいというわけではありません。
例えば、そこら辺の総合リサイクルショップで売ったとしてもリサイクルショップ基準のマニュアルから査定するだけなので、宝石サンゴそのものの評価はできません。
そのため重要なのは、宝石サンゴを専門的に鑑定できる業者を利用することです。
一般的には宝石類の買取を行う業者、骨董品の買取を行う業者がおすすめですが、できれば複数の業者に査定をしてもらって実際の買取価格を比較してみるのがいいでしょう。
珊瑚の価格はその時の市場価値によって変動しますが、質の良い宝石サンゴでない限りはそこまで大きく変わるということはありません。
もし使わないのであれば買い取ってもらって、誰か必要とする人の手に渡った方がいいでしょう。
また、査定をしてもらうことで、自分の持っている宝石の価値を改めて確認することもできます。