珊瑚の価値は何で決まる？品質を見抜いて高価買取を目指そう！

「珊瑚を買取に出そうと考えているけど、一体どれくらいの価値があるのかわからない」と悩んでいる人もいるでしょう。珊瑚は稀少価値の高い宝石として重宝されていますが、その価値は品質によって大きく変わってきます。また、価値が高いことから偽物の珊瑚も出回っているのも事実です。そこで、珊瑚の品質や偽物の見分け方について紹介します。

珊瑚の価値を決める要素

珊瑚の価値は種類や色などによって大きく変わります。ここでは、珊瑚の価値を決める大きな要素を解説しましょう。

■珊瑚の色味
珊瑚には主に赤珊瑚、白珊瑚、桃珊瑚の3種類があり、赤珊瑚がもっとも価値の高いものとされています。その中でも、血のように赤黒い色味をした「血赤珊瑚」は最高級品です。

とくに高知県近海（土佐湾）で採れる血赤珊瑚は稀少であることから、世界的に最も価値のある珊瑚として非常に高額で取引されています。また、珊瑚は色ムラがなく単一で鮮やかな色調であるほど評価が上がり、反対に色ムラや白濁があるなど、珊瑚の外観を損ねる要素があると高値が付きにくいという傾向があるようです。

■ひび割れ・虫食い
天然の珊瑚は海に生息しているため、海から引き上げる際に水圧の影響で表面に傷やひび割れ（クラック）が生じます。また、海中での成長過程や時間経過と共に「虫食い」が発生するものです。このような跡が残っていると、価値が大幅に下がってしまいます。傷穴やひび割れがない艶やかなものほど価値が上がりますが、多少の傷であれば珊瑚の色や形が優先されて査定される場合もあります。

■形（ナリ）・大きさ
珊瑚の原木以外であれば真円を描いた形であるほど価値が高く付きやすく、ラウンドカットやカボションカットのものも評価の対象となります。珊瑚は成長スピードが遅いものがほとんどで、大きいものが稀少であることから10㎜以上のものは高額買取を狙えそうです。

■貴金属・付属品の有無
珊瑚が他の貴金属や宝石とセットになっている場合は、価値が高く付きやすいという傾向があります。また、買取に出す際に珊瑚に鑑別証や産地証明書が付属している場合には、持参していくことでプラス評価になる可能性があるので、売却を考えているのであれば大切に保管しておくとよいでしょう。

偽物の珊瑚には気を付けよう！

珊瑚は稀少価値が高いことから、偽物も多く出回っています。偽物の珊瑚の多くは表面のみにしかコーティングが施されていないため、割って中を見てみると断面の中央部分が白くなっています。また、天然の珊瑚は触ると冷たいため、熱を加えても伝導することがほとんどありません。

■本物（天然）と偽物の見分け方
一番簡単な本物と偽物の見分け方は珊瑚を火にかけてあぶることです。珊瑚が偽物だった場合はドロドロと溶けながら燃えてしまいます。しかし、せっかく購入した珊瑚に火をつけて燃やしたり、表面を割ったりするのに抵抗がある人も多いものです。その際は、白熱灯の近くに長時間置いて判断するとよいでしょう。また、専門の鑑定士に相談してみるのもひとつの手です。

高額査定を狙うには普段のメンテナンスも大事！

珊瑚の品質や価値を保つには、日々のこまめなメンテナンスは欠かせません。査定の際は珊瑚の種類や真贋を見極める他に、日頃のメンテナンスをしっかりと行い品質が保たれているかも評価しています。価値の高い珊瑚を所持していたとしても、傷や汚れがある場合には、一気に評価が落ちてしまうので要注意です。ここで、珊瑚の品質と価値を保つために簡単にできるメンテナンス方法を紹介していきます。

■酸に要注意
珊瑚に含まれる主成分である「炭酸カルシウム」は、酸に溶けやすいという性質があります。そのため、珊瑚は人から流れる汗や化粧品、果汁、お酢など酸を含むものに弱く、触れてしまうと変色や色褪せを起こしてしまうのです。珊瑚のジュエリーやアクセサリーを肌に身につける際は、珊瑚が酸に触れないように充分注意してください。

■使用後はやわらかい布で拭く
珊瑚のジュエリーやアクセサリーを使用した後は、必ずやわらかい布で汗や汚れを優しく拭き取りましょう。珊瑚は生物由来の成分で構成されている宝石なので、他の宝石と比べても衝撃に弱く、ふとしたことで欠けてしまう恐れがあります。強くこするのではなく、表面を優しくなでるように汗や汚れを拭き取るとよいでしょう。

■空気にさらされない場所に保管する
珊瑚は高温や紫外線に弱く非常にデリケートなので、ジップロックなど密閉されたものに入れ、風通しのよい冷暗所に保管しましょう。また、珊瑚は衝撃に弱く他の宝石とぶつかった際に欠けてしまう可能性があるので、個別の場所に保管してください。

ここでは、珊瑚の価値や品質を決める要素、本物と偽物の見分け方、高額買取を目指すメンテナンス方法について解説しました。査定に出す前に、自分の所持している珊瑚の価値や品質を事前に見極めてください。