黒珊瑚の特徴とは?買取相場について解説
世の中にはダイアモンドやルビー、真珠といったさまざまな宝石がジュエリーに使用されています。ジュエリーを買う際は、デザインだけでなく、宝石の色や意味合いなどで身につけるものを選ぶ楽しみがありますよね。今回は黒く光沢のある輝きが美しい黒珊瑚の特徴や魅力、買取相場などについて解説します。
黒珊瑚の特徴とは?
黒珊瑚というと、ダイアモンドのように誰もが知っているポピュラーな宝石ではないのでどんなものか知らない方もいるでしょう。黒珊瑚の魅力について解説します。
黒珊瑚って何?
黒珊瑚と呼ばれるのはウミカラマツ、サビカラマツ、ネジリカラマツの3種類です。これらの珊瑚を加工して宝石に仕上げます。黒珊瑚は2006年にワシントン条約で保護され、輸入が禁止されています。そのため国内にある黒珊瑚は2006年前に輸入された貴重な品といえるでしょう。インドネシアや中国などで採取できましたが、環境保護のため産地も限られ現在の主な産地はハワイとなっています。
どんな時に身につけるもの?
黒珊瑚はインドで魔除けや護符として使われておりほかの地域でも魔除け、お守りとして身につけられてきました。仏教では七宝の中のひとつとされています。海からうまれた黒珊瑚は生命力、活力を授けるとされ健康や長寿のお守りとされています。
また精神を安定させる、安らぎをもたらすという意味合いもあります。黒珊瑚の魅力は漆黒の中にある光沢感。上品なその美しさは、普段使いはもちろん、フォーマルな場でも幅広く身につけられる大人のジュエリーといえるでしょう。葬儀など黒を身につける際にも役立ちます。また黒珊瑚は、ほかの珊瑚と比べると軽いためネックレス、イヤリングやピアスなどに加工されやすくなっています。
黒珊瑚の買取相場
黒珊瑚はどれくらいの買取相場なのでしょうか?売却を考えている方は参考にしてください。
珊瑚の価値とは
珊瑚は黒珊瑚以外にもさまざまな色があります。もっと価格が高いのが赤珊瑚で、濃い赤色の方がより価値が高いとされます。次に桃色珊瑚、白珊瑚と続きます。黒珊瑚は色でいうと一番下の価値となっていますが、ワシントン条約の保護の対象となったため輸入禁止となり、購入が難しくなったことから希少価値が高まっています。
買取相場は?
黒珊瑚の買取相場は、10ミリ大の粒で数百円前後です。アクセサリーに加工されているものが多く、その場合は数万円で買取される可能性が高くなります。輸入が禁止になっているため希少価値は上がっているので、売却を迷っているのであれば少し待って価値が上がるのを待ってみるのもひとつの手です。
劣化を防ぐことが高価買取のコツ
珊瑚を高価買取してもらうにはしっかり手入れと保管をしましょう。どのようにすればよいのか解説します。
デリケートなので優しく手入れする
珊瑚はほかの鉱石などと比べるとデリケートです。劣化しやすいので高値買取を狙うのであれば劣化しないようにしましょう。硬度が低く、紫外線や酸に弱いという特徴があります。手で持った後はやわらかいクロスで丁寧に拭いてきましょう。洗った場合は、しっかり水分を拭き取りましょう。
ほかの宝石といっしょに保管すると、やわらかい珊瑚は傷がついてしまいます。独立して保管するのがおすすめです。風通しのよい湿気がこもらないような冷暗所に保管するようにしましょう。
知識のある業者に買取をお願いする
珊瑚についての知識や買取経験がある業者に買い取りを依頼しましょう。業者によって大きく査定価格が異なる場合があるので、複数査定を行うのがおすすめです。
まとめ
黒珊瑚は黒くつやがあり、大人が身につける美しさを持っています。ほかの珊瑚と比較すると、軽いので身につけていても疲れにくく着け心地がよいとされています。黒いジュエリーというと少し珍しいですが、白いジュエリーを身につけられない場面で使えるので持っていると使いどころがあるでしょう。黒珊瑚は輸入禁止されているため、売却しようと思ったら希少価値が上がっている可能性があります。劣化しないようしっかり手入れ、保管し知識のある買取業者に買取を依頼しましょう。