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黒珊瑚(ブラックコーラル)の特徴・色・原産地を紹介

公開日:2025/09/15  

黒珊瑚

黒珊瑚(ブラックコーラル)は、赤珊瑚とはまた異なったニーズを持ち、一定数の人気を誇ります。本記事では、そんな黒珊瑚について深掘りして解説をし、その魅力をお伝えします。黒珊瑚の特徴や色、原産地まで網羅しているので、新しいジュエリーやアクセサリーが欲しい人はぜひ参考にしてみてください。

黒珊瑚の特徴

黒珊瑚(ブラックコーラル)は、3月の誕生石のひとつとして知られる希少な天然石です。

黒珊瑚と認められる種類

黒珊瑚と呼ばれるものは、実際にはウミカラマツ、サビカラマツ、ネジリカラマツという3種類の珊瑚に限定されており、これらのみが正真正銘のブラックコーラルとされています。

一見よく似たウミウチワなどは、黒珊瑚とは別種であるため注意が必要です。黒珊瑚は、その美しさや独特の質感から古くより装飾品やパワーストーンとして親しまれてきました。

希少性の高まりと規制

乱獲や生息環境の変化などの影響を受け、希少性が年々高まっています。実際に、黒珊瑚はワシントン条約(CITES)の規制対象となっており、2006年10月以降は新たな輸入が完全に禁止されています。

現在市場に流通している黒珊瑚のほとんどは、輸入が禁じられる以前に正規の手続きを経て国内に持ち込まれたものであり、新たな供給は期待できない状況です。そのため、黒珊瑚は採れない宝石として希少価値が非常に高く、パワーストーンやビーズとして扱われる際にも高い人気を誇ります。

こうした背景から、黒珊瑚は単なる装飾品としてだけでなく、貴重な自然資源の一部としても注目されています。

黒珊瑚の色

黒珊瑚は、その名の通り黒色を特徴とするサンゴです。この黒色は、黒珊瑚がもつ角質でできた骨軸の色に由来し、天然の状態でも深い黒色をしていることが特徴です。

まれにキンヤギと呼ばれる、金色を帯びた天然種も存在しますが、基本的には黒珊瑚は自然のままで黒い色合いを有しています。

素材としての魅力と加工

黒珊瑚は、同じく宝飾品として人気のある宝石珊瑚と比べると非常に軽量であり、素材の表面には木目のような模様が浮き出る性質があります。そのため、装飾品やビーズとして使用される際には、素材の保護と美観向上を目的として表面にコーティングが施されることが一般的です。

この木目模様は黒珊瑚ならではの魅力であり、天然素材特有の風合いを引き立てる要素ともなっています。

ゴールドコーラルの正体

市場で見かけることのあるゴールドコーラルと呼ばれる金色の珊瑚製品は、実際には黒珊瑚を人工的にブリーチ(脱色)し、金色に加工したものであることが多いです。このような加工品は、天然の金色珊瑚とは異なる人工的な処理によって得られた色であるため、購入時にはその点を理解しておく必要があります。

黒珊瑚の原産地

黒珊瑚の原産地にはいくつかの地域が挙げられます。かつてはインドネシア、中国、台湾、フィリピン、オーストラリアなど、アジア太平洋地域の広い範囲で採取されていましたが、現在では主な産地としてハワイが知られています。とくにハワイ近海の海底で採取される黒珊瑚は、その品質と希少性の高さから世界的にも高く評価されています。

ただし、黒珊瑚はその生態系への影響が懸念されており、現在では環境保護の観点から、採取が厳しく制限されています。ハワイ州では、黒珊瑚を採取できるのは州政府の許可を得た地元在住の限られた漁師のみとされており、無許可での採取は法律により禁止されています。

このような厳格な管理体制は、資源の持続可能な利用と海洋環境の保全を目的としたもので、黒珊瑚の希少価値をさらに高める要因となっているのです。

まとめ

黒珊瑚(ブラックコーラル)は、深みのある黒色と独特の木目模様が美しい、3月の誕生石として知られる希少な天然素材です。ウミカラマツなど限られた種類のみが本物とされ、現在はハワイ近海を中心に採取されていますが、乱獲防止と環境保護のため採取は厳しく制限されており、流通量もごくわずか。そのため、黒珊瑚は「採れない宝石」として高い希少性を誇ります。軽くて加工しやすく、ジュエリーやパワーストーンとしても人気が高く、独特の存在感で多くの人を魅了しています。天然の美しさと貴重さを兼ね備えた黒珊瑚は、新しいアクセサリーを探している方や一点物の宝石を求める人にぴったりの逸品です。