桃色珊瑚は高額買取が期待できる?買取価格の相場をご紹介!
宝石としての価値があり高額で取引されている宝石珊瑚には、赤珊瑚、黒珊瑚、白珊瑚、桃色珊瑚、軟骨珊瑚など多くの種類があります。一つひとつ表情の異なる美しい珊瑚は非常に人気があります。ここでは珊瑚の中でも桃色珊瑚について、その魅力や特徴、買取価格かどの基礎知識をご紹介します。
桃色珊瑚の魅力
桃色珊瑚はその名のとおり、ピンク色の珊瑚のことです。桃珊瑚と呼ばれることもあります。桃色珊瑚にもボケ珊瑚、姫珊瑚、深海珊瑚といった種類があります。ボケ珊瑚はエンジェルスキンとも呼ばれ、桃色珊瑚の中でも買取価格がもっとも高い種類です。ボケ珊瑚は薄ピンクのムラのない色調が特徴で、今ではほとんど採取されないことから幻の珊瑚とも呼ばれています。
桃色珊瑚の色は赤に近いピンクから白に近いピンクまで幅広く、宝石珊瑚の中ではもっとも大きく成長するのも特徴で、高さと幅が1メートル以上、重さ40キロ以上の桃色珊瑚も珍しくありません。小笠原列島や五島列島、沖縄、奄美大島、宮古島といった日本近海の水深200~500メートルに棲息しています。
桃色珊瑚は彫刻に適しているのが特徴
桃色珊瑚は珊瑚の中でも加工に適していることから彫刻の素材に使われることが多く、帯留めやペンダント、ブローチといったアクセサリーだけでなく、仏像などの置物の素材としても使われています。桃色珊瑚を使った彫刻には宝石としてだけでなく、美術品としての評価が加わります。前川泰山、谷口康隆といった、作家による彫刻はとくに高額で取引がされています。アクセサリーに加工する場合、ほかの珊瑚よりも透明度が高いものが好まれます。
桃色珊瑚の買取価格
珊瑚の中でもっとも高値で取引されているのは赤珊瑚です。原木が小さく廃棄率も高いことから希少性が高く600万円の高額売買実績もあります。桃色珊瑚は赤珊瑚に続くランクの珊瑚で、桃色珊瑚もここ数年、原木価格が高騰しています。ピンク色は女性に人気の色で、ヨーロッパでも好まれます。アクセサリーや美術品として、また素材としても高値で取引されています。珊瑚の買取価格を決める要素には色のほか“ヒ”“フ”“す”があります。“ヒ”は見た目の状況で、ひび割れがないかどうかです。
ひび割れがある珊瑚は美しい宝石に加工することも難しく、当然傷がないものほど価値が高くなります。“フ”は珊瑚の骨にあたる部分のことです。珊瑚は石のように見えますが鉱物ではなく動物です。“フ”は白い色の斑点や模様で国産珊瑚の特徴です。透明度の高い珊瑚などは“フ”が目立ちやすく、加工の際は除去をすることになるためマイナスポイントとなります。“す”は風化で空いた穴です。
珊瑚は買取の際、産地もチェックされます。国産の珊瑚はもっとも価値が高く、とくに太平洋側の珊瑚は品質が高いといわれています。具体的には、桃色珊瑚は3万円~5万円、原木は高さと幅が20センチ前後で1万円~2万円、谷口康隆の彫刻作品は10万円前後です。作家者は作家のサインである落款があれば、さらに価値が上がります。
また、大きなサイズになるほど買取価格も高くなります。原木の場合は状態がよくない場合は数千円の買取価格になります。桃色珊瑚はシンプルに色ムラや傷がなく美しいものであれば高額買取が期待できます。桃色珊瑚の指輪やネックレスで土台に金やプラチナが使われている場合、桃色珊瑚自体の質もよいと判断されて買取価格も上がる傾向にあります。
まとめ
桃色珊瑚は美しい桃色が人気の珊瑚です。買取に出す場合はダメージの有無が価格に大きく影響します。ダメージが大きく状態が悪い珊瑚は買取価格も当然低くなってしまいます。保管の際は“ヒ”(ひび)や“す”(虫食い穴)のない状態を保つよう気を付けることで価値を維持できます。桃色珊瑚を買取に出す際は、こちらで紹介した内容も参考にしつつ鑑定を依頼してみてはいかがでしょうか。