桃珊瑚は価値が高い？ネックレス・彫刻などの買取相場を解説

広大な海に美しく広がる神秘的な珊瑚は、宝石としても重宝されていることをご存じでしょうか。宝飾品として世界なかで愛される珊瑚のなかには、「桃珊瑚」と呼ばれる種類があります。この記事では、桃珊瑚の価値や、買取相場について詳しく解説します。

桃珊瑚とはどんなもの？

桃色に光を放ち、珊瑚のなかでも美しく柔らかな色合いを誇る「桃珊瑚」は、そもそもどのような種類の珊瑚でしょうか。

桃珊瑚は「桃色珊瑚」とも呼ばれており、深海で静かに育つ品種として知られています。一見すると植物のような風情を誇りますが、珊瑚は腔腸動物の一種であり、宝石に加工する珊瑚のなかでも大きくなるものとして知られています。

日本でも採取できる珊瑚としても知られており、小笠原列島、五島列島などはもちろんのこと、日本列島の近海でも採取が可能です。ただし、普段は深海の岩礁にて静かに生息しており、海面を覗けばすぐに見つかるものではありません。

多種多様な色合いや名称がある

珊瑚である以上、どの場所も均一に桃色に染まっているものばかりではありません。また、赤色に近いものもあれば、白色に近い、淡い桃色に染まっているものもあります。桃色の珊瑚は統一して桃珊瑚と呼ぶこともありますが、スカッチなどの名称で呼ばれることもあります。

呼び名は色合いによって使い分けられており、桃珊瑚選びの際には知っておきたい豆知識です。たとえば、ジュエリー通の間では人気が非常に高い「エンジェルスキン」とは、透明度さえ感じるほど美しく薄い桃色が広がっており、女性的な優雅さを感じさせます。

ネックレス・彫刻など桃珊瑚の買取相場

珊瑚のなかでも上品な雰囲気が漂っている桃珊瑚を、ネックレスや彫刻などの宝飾品、骨とう品をお持ちの方も多いでしょう。では、お持ちの桃珊瑚を売却する場合、一体どの程度の買取相場で流通しているのでしょうか。この章では桃珊瑚の買取相場について、詳しく解説します。

宝飾品の場合

ネックレスなどの宝飾品で桃珊瑚をお持ちの場合、買取相場は3万円～5万円とされています。血赤珊瑚などの高級珊瑚と比較すると相場はやや低く感じますが、白珊瑚と比較するとやや高めです。珊瑚などの宝飾品は傷が無い、もしくは極めて少なく、宝石部分にあたる箇所が大きいものが好まれます。

たとえば、桃珊瑚のネックレスの場合は粒が大きく傷みが少ないものが好まれており、高価な買取価格が付くことが多くなっています。

彫刻などの作品の場合

珊瑚によっては彫刻に加工され、骨とう品などの業界で流通しているものがあります。彫刻作品は彫刻家が丁寧に桃珊瑚を加工しているものであり、有名な彫刻家の場合は高値で買い取りされることが多いでしょう。大きさや状態によっても買取価格は大きく左右されますが、おおよそ10万～20万円程度の価格帯で取引されることがあります。

また、彫刻に相違していますが、桃珊瑚については原木についても人気が高まっています。飾っておくだけでも優雅な印象のある桃珊瑚の原木は、1～2万程度の価値で評価されています。原木のママでも値段が付くので、意外に高いと感じる方も多いでしょう。ただし、原木は傷が多く価値が付かないものもあります。

桃珊瑚を高く買い取ってもらうコツ

優雅でしとやかな印象のある桃珊瑚を、高値で売却する場合、どんなコツを押さえておくべきでしょうか。

評価されるポイントを知っておこう

珊瑚にはいろんな種類がありますが、状態が良く、形が美しいものが評価されます。たとえば、歪みが無く、宝飾品として素晴らしい加工が行われているものは、価値が高くなります。色にくすみが無く、大きさも十分であることが求められます。

また、藻も珊瑚の評価は業者によって大きく分かれます。価値が分かる業者なら高値取引に応じてくれますが、そうではない業者がいることも事実です。確かな価格で売却をするためには、安易に売却を決断するのではなく、複数の業者に見積もりをしたうえで決めましょう。

まとめ

この記事では、希少性があり人気も高い桃珊瑚の価値や、売却時の買取相場について詳しく買取を行いました。珊瑚は非常に人気のある宝飾品、彫刻品ですが、その種類によって買取価格は大きく異なります。また、業者によって買取価格には開きがあるため、売却の際には即断するのではなく、慎重に見積もりを経てから決めることがおすすめです。