高額査定を狙える珊瑚の種類とは？種類以外の査定ポイントも紹介！

珊瑚の宝石を売却する際に、高額で査定できるか気になる人は多いのではないでしょうか？珊瑚は稀少価値が高いことから、その種類や状態、品質によって高額査定を狙えます。そこでこの記事では、高額査定を狙える珊瑚の種類、査定に出す際のポイントについて紹介しましょう。珊瑚を売りたいと考えている人は、本記事を参考にしてください。

真っ赤な珊瑚は高額査定を狙いやすい！

珊瑚は主に海の浅瀬に生息するイソギンチャクなどの「珊瑚礁」と、深海に生息し宝石などの装飾品に加工できる「宝石珊瑚」の2種類に大別されます。珊瑚には色や産地によってさまざまな種類があり、とくに珊瑚の宝石としてよく目にする「赤珊瑚」は色が濃く、状態がよいほど高額査定を狙いやすいです。また、赤珊瑚の中でも血のように赤黒い「血赤珊瑚」は世界的に見ても大変貴重であり、最上級品として取り扱われています。

血赤珊瑚とは？

通常の赤珊瑚には「フ」と呼ばれる白い斑点模様や色ムラがあることが多いですが、最高級品とされる血赤珊瑚には「フ」や色ムラがなく、艶やかな赤黒い色をしています。欧米ではその血のような色味から「オックスブラッド」と呼ばれるようです。

稀少価値の高い血赤珊瑚の中でも、とくに日本の土佐湾（高知県）で採れる血赤珊瑚は世界的に有名であり、大変稀少であることから最上級の赤珊瑚とされています。また、血赤珊瑚は採取量が少ないため、宝石などの装飾品に加工できるサイズに成長している上質な血赤珊瑚は大変貴重です。

赤以外の珊瑚の特徴も知っておこう！

宝石珊瑚には赤珊瑚以外にも種類があります。ここでは、赤以外の珊瑚の種類や特徴について紹介しましょう。

■白珊瑚
白珊瑚は沖縄近海、南シナ海、土佐湾などに生息しています。白珊瑚には、真っ白なものや淡いピンク色が混ざっているものまで幅広い種類があるようです。中でも混じり気のない象牙色に染まる白珊瑚は、稀少性が高く高額査定が期待できます。

■桃珊瑚
桃珊瑚は沖縄近海、五島列島、宮古島周辺などの日本近海で採取できます。桃珊瑚は日本産がもっとも有名であり、淡いピンク色をしたものからオレンジ色や赤珊瑚に近いピンク色をしたものまで多様な種類があるそうです。

また、桃珊瑚は宝石珊瑚の中でももっとも大きく成長することから、装飾品以外、彫刻品にも使用されます。日本では赤色珊瑚が最上級とされているため、桃珊瑚を「ぼけ」と呼びますが、色ムラのない均一な淡いピンク色をした桃珊瑚は「本ぼけ」と区別され人気があるようです。

買取時に評価される珊瑚の色以外の査定ポイントとは？

珊瑚の買取の際、査定人は色以外にもさまざまなポイントをチェックしています。ここで、査定に出す前に知っておきたい珊瑚の査定ポイントや見分け方を紹介しましょう。

■色ムラ・模様
珊瑚は色ムラがないものほど高額査定が狙いやすく、反対に白濁がある珊瑚は高値では売れないという傾向があります。また、主に日本産の赤珊瑚に見られる白い斑点模様や、筋といった「フ」が見えるか否かも査定の目安にされているのです。「フ」が表面に現れていると評価のマイナス対象となってしまいます。

■傷・虫食い
珊瑚は自然に生息しているため、海から採取するときの水圧などが原因で傷やひび割れ（クラック）したものや、風化して穴が開いた「虫食い」があるものもあります。珊瑚を評価する際にこのような傷やひび割れのことを「ヒ」と呼ぶようです。これらの「ヒ」や虫食いがなく、艶やかな状態の珊瑚ほど高値が付きます。

■形（ナリ）
珊瑚の原木以外では形が真円であるほど高額になりやすく、ラウンドカットやカボションカットのものも高評価の対象となります。

■産地
天然の場合、基本的に日本産の珊瑚は価値が高いため評価が高くなります。その中でも高知県の土佐湾で採れる血赤珊瑚は稀少価値が非常に高く、世界的にも最高級品として扱われているようです。日本産の珊瑚は稀少価値が高く、上質なものが揃っているだけでなく、宝石へと加工する技術力も優れていることから、評価の対象になることがあります。

■購入した場所
珊瑚は稀少価値の高い宝石として知られていることから、偽物も多く出回っています。インターネットや露店など宝石専門店以外で購入した珊瑚の場合、偽物である確率が高いので注意が必要です。天然の珊瑚かを判定する場合には、専門の宝石鑑定士に見てもらうとよいでしょう。

ここでは、高額査定を狙える赤珊瑚を中心とした珊瑚の特徴や種類、査定に出す際にチェックしておきたいポイントについて解説しました。買い取ってもらう場合であっても、所持している珊瑚の価値を知っておくことは大切です。自宅に眠っている珊瑚の宝石がある場合は、査定に出す前に珊瑚の色や形、品質などを確認してみてください！