珊瑚を取り扱う上で気をつけるべきポイントについて解説!
珊瑚は海の生物として認識している方が多いかもしれませんが、宝石やインテリアとしても扱われています。珊瑚は宝石としての価値も高く、売却時は高値で買い取ってもらえることもあるのです。ただし、珊瑚は繊細なため、丁寧に手入れをして状態を維持しなければなりません。そこで本記事では、珊瑚を取り扱う際のポイントについて紹介します。
そもそも珊瑚とはどのようなもの?
珊瑚は色や大きさ、種類によって価値が決まります。宝石といえばダイヤモンドやサファイアをイメージする方が多いかもしれませんが、これらは鉱物であり珊瑚とは性質が大きく異なるものです。鉱物でない宝石には珊瑚や真珠、琥珀などがあります。生物由来の宝石である珊瑚は、真珠と並ぶ「海の二大宝石」のひとつ。意外に知られていませんが、日本は世界的に有名な珊瑚と真珠の産地です。
なお、一口に珊瑚といっても、宝石として扱われるものと、宝石としては扱えないものがあります。宝石として扱われる珊瑚は、「八放珊瑚」という種類に限定されており、八本の触手があり、そもそも珊瑚の中でもなかなか採れない種類です。そして、宝石の珊瑚の中でも種類がわけられており、色で分類されています。たとえば、白珊瑚や赤珊瑚、桃色珊瑚などがありますが、中でも赤珊瑚は高額買取されるケースも多いです。
赤珊瑚でないと高値で買い取ってもらえないというわけではなく、状態や大きさによっても評価が変わります。なお、珊瑚は繊細な生き物であり、生息できる場所が限定されているのです。地球温暖化で生息範囲が少なくなっている、乱獲されているなどが原因となり年々採れる量が減っています。また、珊瑚は成長スピードが遅いのも希少価値を高める要因となっています。
珊瑚の買取相場をチェック!
珊瑚だからといって高値になるわけではなく、買取価格はピンキリだといえるでしょう。ただし、需要と供給のバランスが崩れてしまっている珊瑚は、年々買取価格が上昇している傾向にあります。値段がつかないと思っていたら、意外にも高額で買い取ってもらえるケースもあるのです。たとえば、高品質な赤珊瑚だと鑑定されれば、10mmで30,000円、12mmで70,000円が買い取り相場となっています。12mmより大きいものは10万円以上の値段がつくことも珍しくありません。
ただし、状態が悪ければその分、評価がさがってしまうのです。また、珊瑚の評価にはさまざまなポイントがありますが、ひとつは形です。ゆがみのない完全な円形をしていると高評価になります。さらに、赤珊瑚の場合は赤黒い血のような色味のものが高価値と判断されるのが特徴です。そのほかにも、大きさやフラクチャーの有無がチェックされます。
珊瑚を取り扱う上で気をつけるべきポイント
珊瑚は非常に繊細で取り扱いには気をつけなければなりません。そもそも珊瑚は宝石のものに限らず、炭酸カルシウムでできています。炭酸カルシウムは性質上、酸や硫黄、皮脂に弱いため、身につけているだけで劣化させてしまうのです。また、酸性のお酢や果汁、しょうゆ、洗剤などが付着するのも劣化の原因になります。
さらに、身につけたまま温泉に入るのも、硫黄に弱い珊瑚は劣化してしまうでしょう。つまり、身につけているだけで少しずつ珊瑚が劣化してしまうため、こまめな手入れが重要になるのです。取り外したら乾燥した柔らかい布で拭き取るようにしてください。
珊瑚は年々価値が高まっており、売却時は予想以上の高値がつくこともあります。しかし、一口に珊瑚といってもさまざまな種類、大きさ、色のものがあり、買取価格には幅があります。なお、珊瑚は炭酸カルシウムでできており、繊細な性質です。とくに酸・硫黄・皮脂に弱いので身につける際は劣化させないよう注意しましょう。