アフリカ珊瑚は買取不可?スポンジのような珊瑚の特徴をご紹介!
「アフリカ珊瑚」という珊瑚の種類があることをご存じでしょうか。赤珊瑚、白珊瑚、桃色珊瑚、黒珊瑚など、色で分けられた珊瑚は知っているけれど、アフリカ珊瑚は初めて聞くという方も多いのではないでしょうか。ここでは、アフリカ珊瑚とはどのようなもので、どのくらい価値があるのかアフリカ珊瑚の基礎知識をご紹介します。
アフリカ珊瑚(スポンジ珊瑚)とは
珊瑚で有名なのは海外であれば地中海沿岸のイタリア、フランス、スペインなど、日本では五島列島や沖縄、奄美大島などです。「アフリカ珊瑚」というからにはアフリカで獲れた珊瑚なのかと思いきや、アフリカ珊瑚は日本産です。紀伊半島から南の海の水深10メートル~50メートル付近に棲息しています。アフリカ珊瑚は「イソバナ」という生物で、正式には刺胞動物門花虫綱八放サンゴ亜綱ヤギ目イソバナ科にあたります。
色は赤や黄色、オレンジなどで、ネックレスやブレスレットなどの装飾品として利用されています。アフリカ珊瑚は穴がたくさん空いている多孔質の珊瑚です。その見た目から「スポンジ珊瑚」とも呼ばれています。「アップル珊瑚」と呼ばれることもあります。アフリカ珊瑚は安価で気軽に使うことができる身近な珊瑚です。
アフリカ珊瑚は価値が低い
赤珊瑚や桃色珊瑚といったほかの珊瑚とくらべてアフリカ珊瑚が安価です。アフリカ珊瑚は多孔質でもろく、艶も少ないため、加工する際に樹脂で珊瑚の表面をコーティングしたり、中までコーティング材を浸透させたりして艶出しや補強をします。赤やオレンジの塗料を樹脂にまぜ、色を鮮やかに演出することもあります。ほかの珊瑚は天然でフやヒのない美しいものは少ない一方、アフリカ珊瑚は加工が前提となっているので一定の品質で生産量も確保しやすくなります。
アフリカ珊瑚をいったん粉にして樹脂と混ぜ、固め直した「再生アフリカ珊瑚」はさらに安い珊瑚として流通しています。天然の珊瑚を磨きあげた珊瑚は非常に高価です。とにかく安いことがアフリカ珊瑚の魅力といえます。
珊瑚を高く買い取ってもらうには
珊瑚の中でもっとも高額で取引されるのは赤珊瑚(血赤珊瑚)です。とくに国産のものは最高級品として取引されており、オークション相場の平均も5万円以上となっています。1,000万円以上の値がついた赤珊瑚もあり、非常に資産価値の高い珊瑚になります。赤珊瑚の次に評価が高いのが桃色珊瑚です。淡いピンク色をした珊瑚はヨーロッパでも人気で、日本では「本ボケ」海外では「エンジェルスキン」と呼ばれています。
売れる珊瑚は赤珊瑚、桃色珊瑚、白珊瑚、深海珊瑚、黒珊瑚といわれています。黒珊瑚はワシントン条約で保護対象となっており、2006年10月以降は輸入も禁止されているため、希少価値が高くなりその分価格も高騰しています。珊瑚の値段は年々高騰しており、10年前とくらべて10倍以上に値上がりしているといわれています。
ただ、アフリカ珊瑚は残念ながら宝石珊瑚として高値で買い取ってもらうことは期待できません。面倒でなければフリマアプリやオークションサイトでアクセサリーとして出品するのがおすすめです。アフリカ珊瑚を使ったネックレスは3,000円~5,000円前後で取引されることが多いです。自分が持っているのが赤珊瑚なのかアフリカ珊瑚なのか分からないという人は、一度珊瑚を評価できる買取業者に見てもらうのもよいでしょう。
まとめ
アフリカ珊瑚はほかの珊瑚と比べて安く流通しており、もっとも気軽に購入できます。ほかの高級な珊瑚のような資産価値はないものの、自分が気に入ったデザインであればアフリカ珊瑚のアクセサリーも充分に魅力的です。手持ちのアフリカ珊瑚を売りたいときは買取を依頼するよりもフリマアプリやオークションサイトを利用するとよいでしょう。こちらで紹介した内容も参考に、サンゴを楽しんでみてください。